<囲碁>高尾が逃げ切り2勝3敗に 本因坊戦 山形県米沢市の中屋別館不動閣で29日から行われた第64期本因坊決定戦七番勝負(毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)の第5局は30日午後6時51分、167手で挑戦者の高尾紳路九段(32)が羽根直樹本因坊(32)に黒番中押し勝ちし、対戦成績を2勝3敗とした。残り時間は高尾22分、羽根1分。第6局は7月15、16の両日、千葉県銚子市のぎょうけい館で行われる。 復位を目指す高尾が羽根の勝負手をかわし、カド番をしのいだ。 序盤早々、前例のない競り合いが始まった本局。攻防は白62までで一段落し、高尾が実利を得て、羽根が厚みを築く展開になった。 白76から黒95までの折衝で、高尾は白三子を取りきり、一気に優位に立った。「羽根さんに何か誤算があったとしか思えない」と検討陣は首をかしげた。 劣勢を意識した羽根は、白132と勝負手を放つ。黒147から大きなコウ争いとなり、混戦に突入した。だが、高尾は時間をかけて読み、逃げ切った。【金沢盛栄】元記事全文表示
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